札幌の師匠に習ったシリーズです。
通常の施設のジギタリスの指摘血中濃度は1.2-2.0ng/mlになっている。
ただ、実際の治療指摘濃度は0.5-0.8mg/ml(UpToDate®など)
日本のガイドラインでは、収縮不全を来す患者での指摘濃度は0.9mg/ml以下を目標
1を超えてたら治療域こえているかも?というのは覚えやすいですね。
ついでに、低K血症は不思議な力(カリウムがジギタリスとNa/K-ATPaseの結合を阻害するのだけど、低カリウムだとその作用が弱まり、ジギタリスがこの酵素と多く結合するから)でジギタリスの過度の薬理作用を惹起するので、ジギタリス中毒起こしやすくなります。
というわけで、ジギタリスを飲んでいる人が体調悪ければ
・ジギタリス血中濃度1.0以上
・フロセミド併用してて低カリウム
などであれば
「ジギタリス中毒なんじゃない?」
と偉そうに指摘していいかもしれません!
そもそもジギタリス飲んでいる人が体調悪ければジギタリス中毒って言っておけば誰も反論できない気もします!!
おやすみ!!!!
ダビガトラン(プラザキサ®)の食道炎と、その予防方法について
ダビガトランの副作用の中に、食道炎、食道潰瘍があります。