2022/03/14

投稿日 2022/03/14

局所麻酔中毒にはイントラリポス®

スミヨシです。


カンファとかで出てきて、後で調べよう、とか思ったことは逐一メモしているんですよね。


それながめていたら、

「局所麻酔 イントラリポス」


みたいな謎のメモがありました。


全く身に覚えがない。。

どこでこれをメモしたかさっぱりわかりませんが調べてみました。


LAST(Local Anesthesia systemic toxicity):局所麻酔中毒

(Aesthet Surg J.2014;34(7):1111-9. )

UpToDate®"Local anesthetic systemic toxicity"


局所麻酔による中毒、全身症状。


症状

60%が急速発症の中枢神経症状および心血管症状を伴う

(Reg Anesth Pain Med.2010;35(2):181-7. )

5分以内の急速発症

前駆症状はめまい、眠気、耳鳴り、不快感などだが、頻度は少なく、18%に起こる。

中枢神経症状は意識障害、興奮、

心血管症状は徐脈、頻脈、低血圧、VT/VFなど


危険因子

・小児、高齢者

・肝機能障害

・低・高心拍出量

・心疾患

・血漿タンパク減少

・妊娠

・β遮断薬、ジゴキシン、CCB、cytochrome P450阻害薬(キノロン、エリスロマイシン、オメプラゾールなど)


治療

(Circulation.2015;132(18 Suppl 2):S501-18. )

局所麻酔中毒の治療


まずはアシドーシス改善と低酸素血症の是正、気道確保

可能ならバソプレシンを避ける


その次には脂肪製剤(イントラリポス輸液 20%®を使用)

▼1.5×BW mlをIV⇀1.5×BW ml/hrでDIV

 IVは100mlを上限

・50kgの患者なら、75mlをIV⇀750ml/hrで持続点滴

▼shock続けばIVを追加で2回まで繰り返す

 持続点滴投与速度を2倍に(50kgなら 1500ml/hr)

 最大総投与量は12ml/kg(50kgなら600ml)


というわけで、局所麻酔中毒は、通常の薬剤中毒の対応に加え、イントラリポスを覚えておくといつか役に立つかもしれません。

とはいえ、麻酔科とか外科以外ならそこまで出会うこともないかもしれませんけど。


ではまた。


結論:看護師は絶対にイントラポリスって間違える