スミヨシです。
Fitz-Hugh–Curtis Syndromeといえば、肝周囲炎が特徴的なPIDで、通常女性が罹患する疾患です。
自分も女性の症例しか見たことないですね。
この文脈なので、男性にも起こることがあるみたいです。
男性のFitz-Hugh–Curtis Syndrome
「Fitz-Hugh–Curtis Syndrome」「male」とかで調べるとそこそこにヒットします。
Fitz–Hugh–Curtis syndrome in a man positive for Chlamydia trachomatis
(Clin J Gastroenterol.2018;11:338-42. )
日本のケースレポートです。
画像がいい感じでした。
50歳男性、尿でクラミジア陽性
早期相での肝表面の高吸収域がなかなかきれいに出ています(腹水ではなく白いとこ)
直腸のMpox患者でみられたケースもあります。
※腹水からChlamydia trachomatisが出ています。
(Sex Transm Infect.2023;99:287-8. )
そもそも女性で起きやすく男性で起きづらいのは、解剖学的な問題が考えられていますが、男性の場合には血行性ないしはリンパ行性が考えられているようです。
ちなみに、上記の論文からは、これまでの男性のFitz-Hugh–Curtis Syndromeの報告は12例ほど、とのことです。
CT所見すらない報告もありそうですので、見つけてCT撮れば報告できるレベルにはレアだと思います。
ただ、多分男性の肝周囲炎をみて、初手にFitz-Hugh–Curtis、ではないのだと思います。
じゃあ何を疑うかって???
さあ。。。
SLEとか????
まあ、なんにせよ、いるのはいる、と覚えておけばいつか役に立つかもしれません。
ではまた。
結論:ロッテのFit'sのCMの歌詞は耳に残ってそうで、なんて言っているかはわからない。