スミヨシです。
季節性のある感染症は多くありますが、蜂窩織炎にも一応季節性があるそうです。
季節性知ってどうするんや、という問題はありますが。。
この前知った、モデルが少し面白い論文を紹介します。
蜂窩織炎は経験上、夏に多い?
Seasonality of cellulitis: evidence from Google Trends
まず序文に「蜂窩織炎は経験上、夏に多い」って書いてます。
実臨床やっててそういう風に感じたことはないんですがそうなんですかね?
この研究では31か国のGoogle トレンド ( http://www.google.com/trends )での「cellulitis」と検索の変動を見ています。
他の国も同様の傾向なのだが、北半球では4-7月にピークがあり、南半球では10月から1月にピークがある。
⇀要するに夏に蜂窩織炎の検索数が多い!
東アジア圏は当然言語の問題で「cellulitis」の検索数が少ないと思われるので除外されています。
こんなんで論文化できるのかというのが感想ですね。。
これパクって色んなもの作れないか模索中です。
ちなみに:蜂窩織炎は夏に多いデータはある。
なんかよく見たらUpToDate®にも季節性があるとの記載でした。。
さっきの論文の存在価値は。。。
Increasing Incidence, Cost, and Seasonality in Patients Hospitalized for Cellulitis
(Open Forum Infect Dis.2017;4:ofx008. )
米国のデータベースを基にした蜂窩織炎の入院の発生率に季節性を調べたものです。
そもそも、アメリカって蜂窩織炎の入院が増えてるんですね。
特に下の図をみると、季節性がありそうにみえます。(2月をベース=0とした際の多さを出したものであり、差を抽出した図であることに注意です)
7月は2月にくらべ、34.84% 多いとのこと (95% CI、31.9-37.9)
まとめ
・蜂窩織炎の入院は夏に多い
・蜂窩織炎の検索数も夏に多い
・Google Trendsつかって臨床研究したい
ではまた。
結論:蜂窩織炎の蜂は8だから夏に多いと覚えれば試験対策もばっちり!