2021/07/19

投稿日 2021/07/19

輸血中のカリウム濃度は?

スミヨシです。

カンファレンスで輸血で高カリウムになった患者の話になりました。
昔、宮古島で勤務していた際に、離島は輸血の数も少なく、それなりに長く保存しなければならないために、カリウム濃度には気をつけなければいけない、という話がありました。

実際に輸血中のカリウム濃度がどうか、調べました。



輸血の保存日数とカリウム濃度


輸血の保存日数とカリウム濃度






多分、手術をしていたり、救急をしていたりする病院なら、輸血の保存日数がそんなに長くない(すぐ使う環境だから、長く保存されない)でしょうから、カリウム含有量自体はそんなに問題ないかと思います。
ただ、濃度はそれなりにありそうなので、急速投与をしなければいけなかったり、大量輸血をしなければいけない場合は注意、といったところでしょうか。

まあ、島でも天候が悪くならなければ、1-2営業日で輸血取り寄せとかできるので、そこまで臨床的に困ることもないかもしれません。
まあ、個人的には、奄美群島や沖縄以南で輸血する場合には、保存日数を確認しておくようにしてます。

ではまた!


結論:所詮3か月しか働いていないのに、かつて宮古島で働いていたようにいつもふるまうがのは、美容外科の医師が経歴に初期研修のローテ先を書いちゃうのと本質的に同じ。