スミヨシです。
医学部の定員に「感染症枠・救急枠」ができるみたいですね。
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【独自】医学部定員に感染症科・救急科の優先枠、23年度にも…専門医を育成
(読売新聞より)
明らかに新型コロナにおける人員不足を受けて、未来の感染症パンデミックに向けた政策だと思います。
まあ、感染症医は本当に少なくて人気の無い業務ですし、何とも兼ねていない、純粋な感染症医はさらに少ないと思います。
呼吸器内科専門の、感染症医、みたいな人が多いです。
個人的には、やってもいいとは思いますが、あまり褒められた政策ではないと思います。
そもそも、感染症医がなぜ少ないかと言われたら、膨大な勉強量が必要な上、儲けも少ない、労働としては「コスパの悪い」科目だからだと思います。
感染症は全身どこでも起こるうえに、珍しい病気も対応せねばなりません。
その割に、別に報酬が多いわけでもなく、地味な仕事が多いです。
また、感染症医の仕事にコンサル業務がありますが、実際に担当するのはこっちなのに、耳障りのいいことばかりいう、いけすかない奴」と思っている先生も多いです(偏見?)。
つまり、そもそも感染症があまりわかっていないので、困っていない、という先生が多いです。これはその先生が悪い、とかではないと思います。
そもそも感染症医に何を相談するべきかわからない、つまり、感染症の教育が研修医の時になされていない、また、身近に感染症医がいないから相談をしないまま、臨床を続けてきたという背景もあるかと思います。
お金持ちにはなれない、でもすごく勉強しなければならない、なのに、皆に煙たがれる、そういう仕事をしたいとは思わないでしょう。
私は今までの師匠が皆、感染症医でしたので、この道に憧れを抱いていますが、普通は感染症科なんて選びません。
だいたい、入学前に志望科を決めてしまうことは無理だと思います。
私、入学時には徳島県の地域枠で産婦人科志望でしたが、初期研修札幌で、今は感染症や総合内科してますし。
どれくらいの強制力を持たせることができるか分かりませんけれど。
なんなら、初期研修を終わってからすぐに感染症医として働く人数も、かなり少ないと思います。
勉強量減らす、業務内容変える、なんてことにならないので、唯一できることは、今いる感染症医に、インセンティブを付ける形だと考えます。
コンサルに対して報酬がつく、ICDの報酬が直接その医師につく、とか。
結局、仕事はやりがいではなく、報酬であるべきで、その報酬が美容形成などに勝るものであれば、絶対に感染症医の数は増えます。
国が感染症医を増やしたければ、それ以外にないと思います。感染症の勉強は果てしないので、報酬以外で希望人数が増えるとは思えません。
藁をもすがる思いで、医学部に入りたい若者が、将来、やりたくもない感染症業務で彷徨わないよう、祈るばかりです。。
ではまた。
結論:将来、感染症専門医の報酬があがるとかなったら、専門医とらない勢の私は吐くほど後悔するので、やっぱ今のままでいいです!!!!!!