2021/11/18

投稿日 2021/11/18

乾癬性関節炎の爪や指とRay pattern

スミヨシです。

乾癬性関節炎難しすぎませんかね?
いや、まあそもそも脊椎関節炎が難しいですよね。
いや違う。そもそも関節炎は難しいのです。

白状しますが、診断できたことないです。

このまえ、乾癬の診断受けている人が関節痛、というのをみかけたので、これが乾癬性関節炎か、なんて思いましたが、どうなるかわかりません。。
常勤の膠原病科のいる病院で働いたことないですが、見たら余裕なんですかね。。
トレーニング受けてみたいものです。

私としては、
・CRPか血沈が少しでも上昇している
・痛みの部位が特定・再現性がある
・皮膚病変あり
なら、もう、膠原病の先生の力を借りたいと思っています。。
院外にコンサルトしなくちゃいけない病院は大変ですよね。。
私も札幌の時はそうでした。。

昔、60歳後半の全身痛い人を脊椎関節炎疑いで紹介したら、高齢すぎるといわれたことあります。
すみません。。

札幌時代のボスがどんな患者も手を必ず診察しなさい、と教えてくださり、今もそれをなるべく意識しています。

せめて手で引っ掛けることができたら、なんて思ったので、乾癬性関節炎の手、-いや、実際には診断できないかもですが- 自分が意識しているところを書き出しておきます。

あくまで、非膠原病内科医として、それでも引っ掛けたい、という内容です。
ちゃんとしたい人はちゃんとそれなりの施設でトレーニングをしてそれなりの本やブログや論文を参考にしてください!!!!!!!!




腱と骨の付着部炎があり、特に指は爪と腱がつながっているので、病変でやすいら しいです。
ネットの拾いものですが、聖路加の皮膚科の先生がラジオ日経で出しているものがよいと感じました。

乾癬の爪病変

















強皮症みたいな爪上皮出血でもよいかもしれません。。

指の関節炎は、DIP、PIP、MPすべてに起きるし、同時に罹患することもあります。
同一指のDIP、PIP、MPが関節炎を起こす、場合によっては手首も含むものを、

「Ray pattern」

というそうです。
(Ann Rheum Dis 2009;68(9):1387–94)


また、Dactylitis(指全体の炎症)を起こします。
関節リウマチと鑑別できるならそこでしょうか。。


乾癬性関節炎のDactylitis














私が膠原病関連でとても参考になっているブログも載せておきます。
てかこっち読んでください。

ではまた。

結論:綾波レイは、Rei Ayanamiなので、Ray PatternのRayとは全然かかってない。