スミヨシです。
Covid-19の流行が始まって、もうじき2年ですね。
救急や内科外来はすっかり様変わりして、特に、「かぜ」を引く患者数は激減したかと思います。
そして、そういった症状の方も、Covid-19を疑い検査することになるでしょう。
そう、咽頭炎も副鼻腔炎も、上気道炎も、肺炎も、ひとまずはCovid-19を疑い、その結果が出てから考える、という診療がメインになっている感があります。
まあ、それ自体は致し方なし。
で、初期研修医と話していて、思うのが、市中の研修医すら、かぜ診療がうまくない、というか全然経験が無いですね
そりゃまあ、毎年インフルで忙しい、年末年始の救急外来がコロナ禍で、めちゃくちゃでしたから。
この前、京都と福知山合同で、インフルエンザのレクチャーをさせて頂いたのですが、インフルエンザを診たことのある研修医はいませんでした。
すごいことですよね。
煽りとかではなく、時代がかわっているのかと思います。
以前、若年者の発熱で救急から相談がありました。
20代の男性、39℃の発熱と咽頭痛
咳はなく、前頸部に圧痛あり
新型コロナの接触はなさそう。
で、咽頭を診たら、白苔を伴う腫脹発赤がありました。
ちょっと、Centorスコアど真ん中過ぎましたが、指導もかねて迅速検査採りましたが、やはり陽性でした。
A群溶連菌咽頭炎の診断でアモキシシリン処方して帰宅となりました。
研修医の先生からは尊敬(?)されましたが、コロナ以前なら当たり前にいた溶連菌咽頭炎も、そういえば成人では診なくなりましたね。
Centorスコアとかも、もはや意識されなくなっていますね。