2021/11/12

投稿日 2021/11/12

Covid-19による伝染性単核球症

スミヨシです。


Covid-19の患者でこんな人がいました。

※症例は実際の症例を参考にデータや背景変更してます。


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30歳男性

咽頭痛で発症のCovid-19

基礎疾患あり、ロナプリーブ投与目的で来院

採血ではAST・ALTいずれも200を超えており、脾腫もあり。

異型リンパ球も確認される。


EBVやCMV、HIVなどアクティブな感染は採血で否定的

さてどうする?

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というわけで臨床的には伝染性単核球症でよさそうですが、EBVやCMVなどなし
Covid-19単独で伝染性単核球症はあってよいんでしょうか。



Covid-19による伝染性単核球症


検索すると、いくらか報告はありそうですが、EBVなどが関与しないCovid-19の伝染性単核球症の報告はまれなようです。
ケースレポートを1例だけ見つけました。

Development of infectious mononucleosis as an unusual manifestation of COVID-19

(Auris Nasus Larynx. 2021 doi: 10.1016/j.anl.2021.04.005 )

上にあげたケースレポートは大阪の症例ですが、読んでみると、26歳女性で、咽頭痛、ASTとALTの上昇、脾腫、異形リンパ腫など確かに経過は伝染性単核球症らしさがありました。

ただ、これだけたくさんのCovid-19がいるのに、これだけ報告が少ない、というのは違和感があります。
やはり見逃しているだけで違う原因がCovid-19の感染と合併しているのか、そもそも、伝染性単核球症なんか診断があいまいっちゃあいまいなので違う病態なのか。。

いや、これケースレポートにしなきゃいけませんね。。
ここからただただ肝炎でした、じゃないことを祈ります。

ではまた。


結論:ポッキーの日だから11月11日はカップルがキスしまくって伝染性単核球症がふえる、というのは絶対デマ