※2022/5/7 追記
スミヨシです。
科内で話題になりましたが、Covid-19に対してパキロビッド®投与後に一旦よくなったが、再燃するケースが話題になっているようです。
NEJM Journal Watch でPaul E.Sax先生が論じていました。
Yes, Relapses After Paxlovid Happen — Now What?
https://www.fda.gov/media/155194/download
図ではday10を境に再度ウイルス量が上向きになっています。
FDAの発表では、ウイルスに耐性があって再燃しているというわけではなさそう。
どうもTwitterで話題になったみたいですね。
パキロビッド®投与後、抗原陰性→再度症状が出て抗原とると陽性化、なんてこともあるようです。
原因はよくわかっていなさそう。
パキロビッドはレムデシビルなどよりウイルス量の減少が早い
↓
ウイルス量が少ないので抗体産生が乏しく、パキロビッド暴露が無くなった際に再度症状がでる
なんて仮説でしょうか。
免疫抑制患者は注意かもしれません。
今のところ明確な対応は不明。治療期間を増やして解決する問題でないかもしれず、また保険適応外使用に当然陥る。
いずれにせよ、パキロビッドがさらに増えるとこういった症例も出くわすかもしれません。
情報の集積が待たれます。
追記
More on Relapses after Paxlovid Treatment for COVID-19
追加記事がでていました。
ファイザーによると、上記イベントは
パキロビッド®投与群vsプラセボで、2%vs1.5%以下 とのこと。
再発時に感染性があるかは不明。
筆者の意見としては抗原陽性、症状があるなら感染性があるのでは、と。
Covid-19による伝染性単核球症
というわけで臨床的には伝染性単核球症でよさそうですが、EBVやCMVなどなし Covid-19単独で伝染性単核球症はあってよいんでしょうか。