スミヨシです。
この記事を書いているのはちょうど、まん防が明けたころです。
なんだか町はざわつき、なぜか早くも発熱外来は賑わいを取り戻しつつあります。。
私はお酒弱いので、深酒をすることもなく、二日酔いを起こすこともありません。
みなさんはどうでしょうか。
もしかしたら、年度始まり、まん防明けのコンボで二日酔いラッシュかもしれませんね。
二日酔い困ってるなら飲むな!というのは簡単ですが、コロナにかかった方になんでワクチン打たないの、というのと同じです。
今困っている人にいろいろ言っても仕方ないのです。
治してあげたいものなのです。
さすがに二日酔いで私の外来を受診された人はいませんが、まだ見ぬ患者のために二日酔いについて勉強しました。
二日酔い(alcohol hangover)
過度の飲酒の翌日の、頭痛や嘔気など不快感のある症状
飲酒後24時間は続くこともある
症状出現時に血中アルコール濃度が高いわけではなく、0でも症状が出る。
(Alcohol and Alcoholism.2008;43:124-6. )
治療
(Hum Psychopharmacol.2017;32. )
①ロキソプロフェン
ロキソプロフェンは二日酔いの頭痛を和らげるが、倦怠感や嘔気は減らさない。
いわゆる「Hangovercome試験」
(Alcohol.2020;84:21-25. )
②エゾウコギエキス
疲労、頭痛、嘔気、腹痛、めまいを減らす。
食欲低下や動機、口渇は減らさない。
(Pharmazie. 2015;70:269-73.)
③梨ジュース
飲酒30分前の韓国梨ジュースは集中力、眠気やめまいを改善する。
(Food Chem Toxicol. 2013;58:101-6.)
④高麗人参
高麗人参を含む二日酔い防止ドリンク摂取は腹痛、脱水症状、集中力、記憶喪失を防ぐが、嘔気や光過敏、不眠やめまいは減らさない。
(Food and Function, 5, 528–34.)
⑤KKS formula(橘絡+生姜+黒糖+デキストリン)
嘔気、嘔吐、下痢は改善
発汗の増加や膨満感は改善せず。
(J Nat Med. 2010;64(4):487-91.)
⑥After-effect®(γ-リノレン酸+ ω-3+ビタミンB1,B6,C+Mg+シリマリン+ウチワサボテン )
頭痛、疲労、めまい、食欲減少、嘔気など改善する
よく言われる五苓散は見つけられませんでした。
どれがいいかはわかりませんが、梨ジュースなんかお手軽でいい感じですよね。
あと、二日酔い予防の商品は売っていますが、実はそれなりに効果があるのかもしれません。
よく周りにはウコンの力+五苓散なんて人がいますが、それもよいのかもしれませんね。
まとめ
ベストな治療というものはないが、ロキソプロフェンや韓国梨ジュース、高麗人参、市販の二日酔い予防商品などは効果があるかもしれない。
ではまた。
結論:イキり大学生は二日酔い7日目とかツイートしがち。