スミヨシです。
ファイザーから新型コロナウイルスに対するワクチンの治験で、90%を超える有効性がある、と発表されました。
米ファイザー、ワクチンの効果9割超に
また、ロシアのRIDFから、ロシア国産のワクチン、スプートニクVが、有効性92%との発表がありました。
ロシア、国産新型コロナワクチンの予防効果は92%と発表
で、これをうけて、日本のみならず、どこもかしこも株価上昇。
しかも今までウィズコロナ、ハイテク産業の銘柄が強かったのが一気に暴落、今までコロナで打撃を受けていた銘柄が軒並み上昇しています。
まあ、当然、私はこのワクチンの報道をみたときに、冷静に、いや、これはなんともいえないなあ、なんて思っていて、目を離したすきに、持ち株の株価がふっとびました!!
いやいや、みんな冷静になってよ。。まだはやいよ。。
やっぱり、医学の話題が出たときに、相場の予想は医師には不利だと思います。。
つらいつらい。
まあ、いずれのワクチンの有効性も元論文が多分出ていないので、まだまだなんとも言えません。
一応今回発表された、BNT162b2 というワクチンを使用することで、免疫原性の上昇が期待できる、というのは、10月にNEJMに発表されました。
(N Engl J Med. 2020 Oct 14 : NEJMoa2027906.)
ただ、免疫原性があがると、どれくらいその疾患の発症を抑制するかはわかりません。
今回のワクチン、効果が90%以上というのはそもそもどういうことでしょうか。
ワクチンを打たなかった人100人と打った人100人がいるとします。
打たなかった人は100人中10人が発症しました。
打った人は100人中5人が発症しました。
するとワクチンの有効性は、5/10×100=50%ですね。
90%ということは、
打たなかった人が100人中10人発症するとしたら、
打った人は100人中1人発症、ということになります。
まあ、多分効果があるのだろうと思いたいのですが、不安な点もあります。
たとえば、この試験はどれくらいの人数を対象に行い、その効果があったのか(人数すくないと結果偏る)、その効果はどれくらい効くのか、1か月なのか半年なのか、1週間しか効かないのか、重症度はどのくらい抑えられるのか、冬など流行期に効果があるのか、などが現時点でわからない点です。
おそらくは相当な人数が投与されるので、そこで判明するのでしょうが、今のうちから、人類が新型コロナに勝った、と手放しで喜ぶ場面ではないと思います。
ちなみに、ファイザーのCEOはワクチン発表と同時に自社株売却してました。
ワクチンが本当に効果てきめんなら、売却せずとも株価うなぎのぼりと思うのですが、これはいったいどういうことなんでしょう。。
なので、ワクチンの効果が判明する前に、日本、世界でのコロナの流行はさらに増大すると思ってますので、個人的には、今回上がった株価は、どこかで急落すると思います。
いや、もちろん、このワクチンが人類にとっての画期的な発明であってほしいんですよ???
流行増大なんか望んでいないですマジで。
ほんっとうにCovid-19は医者泣かせ、経済泣かせの厄介な疾患なのです。管理がマジで難しい。。
でも、やっぱり現時点で、ワクチンに対する姿勢は冷静でありたいものです。
ではまた。
結論:パーク24がいつの間にか株価あがっててキレそう