スミヨシです。
札幌で働いているときに、
「鉄剤の点滴は、刺青みたくなってしまうから、血液内科以外が使うもんじゃない」
と、ボスに教わってました。
たしかに、消化管出血の人で、鉄剤点滴⇀静脈炎を起こす、みたいなのも診てたから、経口鉄剤か、そもそも輸血でいいんじゃない?なんて思っていました。
まあ、輸血でいいんじゃない?は乱暴で、鉄剤投与で貧血改善するならそれに越したことはないと思います。
もちろん、消化管出血において、鉄剤は経口よりも静脈投与の方が貧血の改善が早い、というのも話題になったので、消化器内科の先生が使いたがるのもわかります。
ただ、そもそも元論文では、フェインジェクト®で、投与量も1回1500mgとか2000mgとかを開始時、退院のとき、退院後7日目で投与です。
これを一回40mgしか入らないフェジン®でやるのは大変だろう、と思っていました。
酸化鉄とカルボキシマルトース第二鉄と、中身違うので単純比較はだめかもですけど、IVの回数が違いすぎるので、静脈炎の頻度も変わるでしょうし。。
(Aliment Pharmacol Ther. 2019;50(3): 258–68.)
使用できるならやってもいいと思いますが、採用のある病院で働いたことないんです。
日本にあるんですかね、とか思うレベル。。
なので、胃潰瘍起こした後フェジン言ってる人みると、
ああ、なんにもわかってないなあ、
なんて思ってました。
でも、最近少し考え方が変わりました。
鉄剤投与すると腹部症状訴える方がたまにいますが、高齢者でも起きる人は起きますね。
これ、胃潰瘍治療後に起きると、胃潰瘍再発した?と不安になりますね。。
あと、内服だと黒色便でるので、これも、もしかして胃潰瘍再発?なんて鑑別できなくて困ります。
なるほど、消化器内科の先生はだから、静脈で鉄剤いくのだ、なんて、思いました。
データだけで臨床やって批判してたらいけないかもですね。。
あ、でもフェジン+生食は認めていないです!
ブドウ糖液でいきます!
不思議な力が起きる可能性があって危ないからです!
でもみんな生食でいってても何もいわれてなさそうです!
ではまた!
結論:胃潰瘍は痛いよう
健診での腫瘍マーカー高値の対応
腫瘍マーカー、無症状の方にやっても意味がない、というのは”choosing wisely"の名のもとに、我々世代はよく教育されています。