ポリファーマシー。
札幌の師匠は私に、
「5剤は合剤でもダメ、10剤は重罪」
という風なキャッチフレーズで、ここへの介入も総合内科医の仕事の一つ、と教えてくださいました。
つい、ポリファーマシーを学ぶと薬剤を減らす一方でやりがちなんですが、重要事項のひとつに、
「ポリファーマシーは過剰処方だけでなく過小処方にもなる」
があります。
ポリファーマシーは過剰処方だけでなく過小処方にもなる
(Br J Clin Pharmacol.2008;65:130-3. )
4剤以下処方患者 vs ポリファーマシー患者
過小処方割合は13.5% vs 43%(OR 4.8, 95% CI 2.0, 11.2)
ポリファーマシー患者は基礎疾患が多い、というのがあって、ACE阻害薬やスタチンの処方抜けが多い、とのことでした。
本当に必要か不明ですけどね。
ポリファーマシー患者は薬剤を減らすだけでなく適切な処方をという目をもてばさらにいい医療ができそうです。
ではまた。