スミヨシです。
線維筋痛症疑いで絶食療法をされた、そのあとからずっと体調が悪い、という患者がいました。
診断があっているかどうかはともかく、絶食療法、というのが聞いたことが無かったので調べてみました。
線維筋痛症における絶食療法
(Clin Rheumatol.2007;19:24-30.)
基本的に、線維筋痛症に対しては、説明と、鎮痛薬、抗うつ薬などの薬物治療を行う。
抵抗性の患者に対して、選択肢にあがる?
UpToDate®や多くのレビューなどには記載がなく、注意。
方法
画一された方法があるわけでは無さそう。
日本の文献では、1979年の山本らのものが引用されていることが多く、慣習的な方法と思われる。
(Psychother.Psychosom.1979;32:229-40.)
原著読めなかったので、違う文献から引用
(Clin Rheumatol.2007;19:24-30.)
・絶食期間は10日間
開始2日前に5分粥、1日前に3分粥
終了後1日目に3分粥、2日目に5分粥、その後は普通食
・水分摂取は自由
ジュースは、リンゴジュース、ニンジンジュースのみ可
・点滴
アクチット500mlにネオラミン3B1A,アデラビン9号1A混注したものと,アクチット500ml計1000mlの点滴を行う
海外の文献はドイツのOtto Buchinger氏が考案のものが使われている印象
(Forschende Komplementärmedizin. 2002:189–199.)
こちらは、
1-2日間の果物やジャガイモなどで800kcal/day 単食
↓
経口下剤であるNatrium sulfuricumを飲みつつ、2-3Lの水分と、野菜スープを飲む。350kcal/dayを目標に7-8日間のカロリー制限
↓
終わった後はリンゴをゆっくりと食べる。
野菜中心の食事をしつつ3日間ほどかけてもとのカロリーにもどす。
結果
線維筋痛症
以前線維筋痛症に触れましたがそもそも線維筋痛症をあまり知らないので、一応さらっと、線維筋痛症についてまとめました。