スミヨシです。
前回、アニサキスのことを書きました。
でまあ、ふと自分が診てきたアニサキスの悩みって診断もそうですが、診断した後に対応がさらに困る場面があります。
夜救急受診
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アニサキス症疑い、と判断
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緊急内視鏡をするわけではなく、翌日外来紹介の方針
みたいなときに、一晩どう対応するかみたいなことです。
多くの場合はアセリオ®など対症療法でしのぐことになりそうですが、腹痛がとても強い時に何か保存的に診る方法があればなあ、と思い調べてみました。
大前提:アニサキス症の治療
基本的に、胃アニサキス症だろうが、腸アニサキスだろうが、内視鏡的除去が基本になるかと思います。
蕁麻疹などアナフィラキシー症状が出るようならば、アニサキスアレルギーとして対応がまず必要になります。
アニサキス症もアレルギーとかいう話があるので、アニサキス症とアニサキスアレルギーを明確にどこで分けるかは少し難しいかもです。
皮膚症状がでることや、アニサキスアレルギーは虫体そのもので症状が出る
→冷凍(-20℃24時間)や加熱(60℃1分)だけでは防げない
というところがミソでしょうか。
以下アニサキス症として記載します。
アニサキス症の保存加療
これも大前提でそもそも勧められるものではないかもしれません。
その中でも記載が見受けられるのは、アルベンダゾールもしくはプレドニゾロンです。
アルベンダゾールに関してはUpTpDate®で
Albendazole for the treatment of anisakiasis ileus.
(Clin Infect Dis. 2005;41:1825-6.)
Treatment of anisakiasis with albendazole.
(Lancet. 2002;360:54.)
などが挙げられていました。