2022/08/01

投稿日 2022/08/01

心筋梗塞の造影CT所見

スミヨシです。

長いこと休みましたがおかげさまでリアルワールドの色々は乗り越えられました。
またほそぼそとやっていきます。

救急してると、胸痛・背部痛の患者には必ず当たることだと思います。
今までフットワークの軽い循環器内科のいる病院でばかり働いているので、心電図とって怪しければとりあえず呼んで、判断してくれます。
なんていい先生ばかりだ。。

ただ、心電図は何も異常なさそうだし、解離探しに造影CTいくかーってな感じで撮像、画像確認して解離無くて一安心してたけど、よくよく見ると震えるような所見があることがあります。

そう、それが心筋梗塞の造影CT所見です。

心筋梗塞の造影CT所見



書いてある通りですね。
左室に造影不良域があります。
是非引用元のサイトを確認いただければと思います。

冠動脈CTでなくとも左心室の所見くらいは確認できます。


小規模なデータですが、AMI症例の83%で梗塞域に≥20HUの吸収値低下を来します。

(AJR Am J Roentgenol.2004;182:1563-6. )

知っていればいつか役に立つかもしれません。
良くわからない呼吸不全と胸痛、頻呼吸もあって肺塞栓かと思ったらMIだった、みたいな。。

当然のごとく心電図を一番最初に確認するのですが、解離や肺塞栓を疑って造影CTを撮ったときにはMIも併せて確認しましょう。
ではまた。

結論:STEMIは「すてみ」だけどNSTEMIは「えぬすてみ」か「のんすてみ」か未だに不明