コリンエステラーゼの使い道
スミヨシです。
コリンエステラーゼ、救急で測定している先生もいますが、役に立っているでしょうか。
札幌の師匠はコリンエステラーゼを採血フォローしている研修医には注意していました。
アルブミンを差し置いて、コリンエステラーゼだけを栄養の指標として使うことはかなり少ないと思います(アルブミンも真の意味で必要かは丁寧に考える必要がありますが)。
肝臓内科の先生なんかは使用しているかもしれませんが、それも本当に必要な人はごく一部だと思っています。
そんなコリンエステラーゼをはかる場面を聞かれたことがあります。
自分は最初聞かれたとき答えられませんでした。
皆さん答えられますでしょうか?
想定の正解は「有機リン中毒」「コリン作動性クリーゼ」です。
有機リン中毒は実際に低下しているのはアセチルコリンエステラーゼなのですが、まあ普通測れないので、コリンエステラーゼ低値で代用しますね。
コリン作動性クリーゼは個人的にはよくわからないネオスチグミンパッチ貼付をずっと続けている人なんかで起こるなあ、という印象です。
使用者がコリンエステラーゼ低値になっているだけで中止すべきかはわかりませんが、消化器症状や、流涎、はたまた呼吸困難など起こるようなら注意が必要ですね。