スミヨシです。
なんやかんやあってリステリアに思いを馳せていることがあったんですが、その時に見つけました。
Cross-recognition of aspergillus galactomannan caused by Listeria monocytogenes infection
アスペルギルス抗原 偽陽性といえば、タゾバクタム・ピペラシリン(TAZ/PIPC)やオーグメンチン(AMPC/CVA)なんかが有名です。
内容的には、61歳 白血病患者がListeria monocytogenes菌血症を起こしたがその際のアスペル抗原が陽性だったというもの。
TAZ/PIPC投与歴がありますが数日前にoffになったうえでの抗原陽性。
Listeriaの治療とともに抗原も陰性化。
ただ、肺浸潤影があり、アムホテリシンが投与されています。
ほんとに偽陽性でいいのか微妙ですが、臨床所見と経過からはListeriaとアスペルギルスの共感染は考えにくい、という結論になっています。
本患者のListeria株を遠心した上清液でも抗原陽性になったようです。
役に立つ場面があるかはわかりませんがトリビア的に知っておくといいことがあるかもしれませんね。
ではまた。
結論:Listeria monocytogenesの中にいる動物は?と聞かれるとほとんどの人がリスと答えるが、実はサイもいる。
健診での腫瘍マーカー高値の対応
腫瘍マーカー、無症状の方にやっても意味がない、というのは”choosing wisely"の名のもとに、我々世代はよく教育されています。
Listeria monocytogenes が血液培養から検出されたときに髄液検査をすべきか?
さて、リステリアが血液培養から検出された際に、髄膜刺激徴候が無かったとしても髄液検査はすべきでしょうか。