スミヨシです。
SPACEといえば院内の耐性化傾向の強いGNRのごろ合わせで、
S:Serratia
P:Pseudomonas
A:Acinetobacter
C:Citrobacter
E:Enterobacter
の頭文字ですね。
以前、尿路感染の患者の血液培養・尿培養からCitrobacter koseriが血液培養から生えた人がいて、CMZで治療されていたときに、抗菌薬変更する?という質問を3年目の先生が受けていました。
「SPACEカバーとしてCAZかCFPMに変えます」
というアセスメントをしていました。
さて皆さんならどう返事しますか?
SPACEのCはCitrobacter freundiiのCっすね
でまあ、僕はこう答えたわけです。
福知山でも似た話があったなあ、思い出しました。
いままで出会った総合内科の先生でここで引っかかっているいる人がちらほらいた印象です。
てか、自分も札幌にいるときにこれを意識できていなくて、京都に来て知りました。
耐性が問題になるのはCitrobacter freundiiです
Citrobacter koseriはだいたいKlebsiellaと同じような感受性を示すし、染色体性AmpC(この場合ampC??)がなく、耐性誘導しないだろうと思われるので普通の腸内細菌カバーをしていれば対応できるかと思います。
この症例は確か最終的にCEZにしたんだったかと思います。
というか、SPACEって言葉、京都来てからあんまり使わなくなりました。
感染症医は使用しないですかね?
まあ、PAとSCEは別物ですからね。。
これもある意味総合内科ワードなのかもしれません。
いやなんだ総合内科ワードって。semantic qualifierみたいなことか?
ではまた。
結論:SはStenotrophomonas maltophiliaに変えた方がいいんじゃないかとも最近思う。