スミヨシです。
福知山のボスには様々なことを学びました。
彼はアートな人物です。
いくつかの言葉を頂きました。
そのうちの一つが今回のタイトルですね
生活保護受給患者全員に歯科を紹介しろ
ボスの言葉はいたってシンプルで生活保護受給患者には必ず歯科をすすめろ、というものです。
バックグラウンドはさておき、多くの生活保護患者が病院に受診されます。
生活保護患者は糖尿病罹患率が高いことが分かっています。
(J Epidemiol Community Health.2022;76:391-397. )
おそらくは高血圧や高脂血症などの生活習慣病の罹患率も高いのかなあ、なんて思っています。
そんなわけで、齲歯だったり、口腔環境が悪い人も多いです。
歯科受診をすすめることでそういったトラブルの改善、合併症の改善、ひいてはトータルの医療費削減につながるのでは、と考えます。
口腔衛生を保つメリット
Oral health for achieving longevity
(Geriatr Gerontol Int.2020 Jun;20(6):526-538. )
日本から出た口腔衛生と寿命のレビュー
日本において、重要視されているのは歯の本数である
しかし、その他の項目も重要である、ということを示す内容。
歯の数と寿命
さまざまなバイアスがありそうだが、歯の喪失は死亡リスクを増加させる。
癌や心疾患は口腔内衛生と関連があるかも
呼吸器疾患や肺炎の予後と、歯の本数自体には関連があるかは不明。
⇀歯の本数は栄養や食事に大きく影響して死亡リスクを抑えているかも
義歯と咬合と寿命
義歯を装着する患者はそうでない群と比べ、死亡リスクが低いことが複数の研究で明らかになっている。
咀嚼機能と寿命
咀嚼機能が高い群はそうでない群にくらべて死亡リスクが低い。
また、健康寿命も長い
というわけで、もちろん歯科に丸投げ、というわけではありませんが、かかりつけ歯科をつくる、という動きはもう少し広まってもいいのになあ、なんて思います。
まとめ
おまけ
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【short】不明熱の時に測る3つの「ちん」
赤沈100越えがヒントになったり、フェリチン2000⇀still病でした、なんてこともあったり、実用性も高いキャッチ―でいい感じのフレーズです。