札幌の師匠には沢山の言葉を頂きました。
今日はその中の一つを紹介します。
「LDHは嘘つかない」
採血データは本当にいろいろあって、その結果に臨床医は振り回されることも多いと思います。
そんな中、LDHは裏切らないというのが師匠の言葉。
LDHが高いのは、どこかに臓器障害があるのでは、と考えることができます。
例えば腎梗塞なんかは、LDHが上昇していることが知られています。
尿管結石との鑑別に使えるかもしれません。
(Am J Kidney Dis.2016;67(2):243-50. )
同じ意味ではCRPなんかも似ているかもしれません。
なんにせよ、採血でLDHが上昇している人は、何かあるぞ、という意識でいるのは大切だと思います。
救急や内科外来であまり深く考えずに採った採血でLDHがやけに高い!というのに助けられることは、しばしば経験します。
【short】サラセミアを疑う場面
・鉄欠乏のない小球性貧血(MCV<75) ・Hbは低下しているのにRBCが正常とか高値 ・外国人