スミヨシです。
研修医からコンサルトを受けました。
「Murphy徴候陽性っぽいけど左なんですよね。」
うそだろ!っとなり、診察にいきました。
Murphy徴候は、右季肋部を圧迫した状態で息をすってもらうと、痛くて吸えない、というやつで、急性胆嚢炎を示唆します。
個人的には肝叩打痛の方が感度よさそうですし、患者に痛みをともなう身体所見なので、エコー使わないならあまりしませんが。
患者さんに了承をえてやってみると、痛くて吸えない、というよりも深いところに圧痛があるという印象でした。
この症例は腎膿瘍で、炎症が強いため、腹部の深いところに圧痛があった、というものでした。
単純にいえば胆嚢は右にあるので、左でMurphyやっても臨床的意義はないかなと思います。しかしまあ、研修医の行動は重要な気づきのことも多く、左腹部のMurphy徴候をみてみる、という発想はなかったので調べてみました。
もし万が一、左Murphy陽性の方がいたらどうでしょう。どんな疾患がありますかね?
(astroenterology. 2019 Mar;156(4):879-80.)
内臓逆位症ならありですよね。まあ身体所見で気づけなくても画像でわかりますけどね。
あとは腹膜炎つよければ右も左も陽性になるかもしれませんが、そんな人はお腹硬くてMurphy徴候とかとれないでしょうしやめてあげてほしいですけど。
まあ、人生で役に立つことがあるかはわかりませんが、、
内臓逆位症って1年に1回見るか見ないかですし。。
ではまた!さよなランゲルハンス細胞!
結論:ブラック・ジャックの内臓逆位症のOpeの回はかっこいい
黒色肝といえば?
この前、黒色肝が話題にあがりました。 なんか聞いたこともありそうなフレーズですが、ぜんっぜんなんにも鑑別挙がんねえなあ、って感じでした。 帰り道に、Googleで「黒色肝」と検索してみました。