2023/05/19
Dressler症候群ってまだ存在するの?
2023/05/14
帯状疱疹罹患時にはCRPは上昇する?
スミヨシです。
以前、良く分からない軽度CRP上昇→帯状疱疹が判明、という症例が話題になりました。
で、そもそも帯状疱疹はCRPがあがるのか、と議論になりました。
自分の感覚ではウイルス感染だし、多少上がるんじゃね?と思いましたが、一応文献を調べてみました。
帯状疱疹と炎症反応
(J Med Virol. 2020;92:1253-9.)
イランの皮膚科を受診した帯状疱疹患者 n=43 vs コントロール群 n=47 での炎症反応の比較
帯状疱疹群の年齢は65.70 ± 9.72
胸部20例(46.5%)、腰部8例(18.6%)、頸部5例(11.6%)、仙骨3例(7%)
胸部と仙骨部の両方の皮膚にHZの発疹が見られたのは7例(16.3%)
免疫抑制患者は除外
帯状疱疹と抗酸化マーカー
Antioxidant and inflammatory biomarkers in herpes zoster
(J Med Virol.2022;94:3924-9. )
トルコの皮膚科を受診した帯状疱疹患者 n₌53 vs 対照群(HC群) n₌53
抗酸化マーカーの比較
帯状疱疹群の年齢は70.1 ± 8.0
胸部21例(39.6%)、三叉神経13例(24.5%)、腰部10例(18.9%)、仙骨5例(9.4%)、頸部4例(7.5%)
UA、TBIL、ALBを変動させる可能性のある痛風、DM、肝臓疾患、腎疾患、悪性疾患やステロイドuserなど免疫抑制剤を使用している患者など除外
CRPは帯状疱疹群が有意に高い。
・皮疹の重症度と各マーカー
帯状疱疹の重症度が上がるとがCRPは高くなる。
帯状疱疹後神経痛のある患者はそうでない患者にくらべてCRPは高い。
まとめ
帯状疱疹は少しCRP上がる、1桁前半くらい。
このことを臨床に使えるのかな。。
局所の帯状疱疹とわかっている患者にたまたま採血をしたらCRP 10だったって際には、あれ?なんかプラスアルファがあるんじゃね?程度でしょうか。
ではまた。
結論:「愛情」と検索するとサジェストに「疱疹」がでる。
2023/05/04
【症例】85歳女性 食事量が少ない

スミヨシです。
ありがたいことに今年になってから、研修医の内科外来を指導するさせていただくことがあります。
teaching is learningとはいったもので、いざ教えるとなると、適当にしていた部分も勉強しなきゃなあという気持ちにさせてもらえます。
この前の症例の研修医の反応が印象的でしたのでまとめてみました。
※症例は実際の症例を参考にデータや背景変更してます。
Eating Behaviors and Dietary Changes in Patients With Dementia
(Am J Alzheimers Dis Other Demen.2016;31:706-16.)
PubMedなどを用いて、認知症患者の食生活や食欲の低下について述べた論文をあつめてレビューしてみた、という内容です。
この認知症のパターンごとに食事摂取量の落ちる原因や、過食の特徴などが記載されている表が面白いなあと思っています。
臨床で使いづらい点は、日本の特徴かどうかわかりませんが、認知症の原因疾患まで特定されていることが少ないからです。
あと、「高齢者の甘いものの過食はピック病を疑え」というパールがありますが、これをみると認知症を伴うパーキンソンや、PSPでも見られるようですね。
この論文を研修医に共有したのは、単純にどのパターンの認知症でも食事摂取低下がみられることと、認知症の後期にその傾向が多くみられるという2点を示すためですね。
あとは似たような内容で「体重減少」や「やせ」を主訴に来院されることもあります。
認知症と体重減少について調べたメタアナライシスがあるので、それも参考でしょうか。
(Curr Alzheimer Res.2021;18:125-35.)
まとめ
研修医にとって、「食思不振」や「体重減少」の鑑別に認知症が意外と入らないかもしれない。
まあ、言語化できていないだけで、年齢重ねるとだれしも食事量おちる、というのは言わなくても分かっている事だとは思います。。
今回は丁寧に説明を行い、認知症のこともあるので病気探しはしないこととなりました。
入れ歯も問題なく、問診上は嚥下機能も問題ない、とのことで、評価も見送りました。ここは意見の分かれるところかもしれません。
ではまた。
結論:認知症関連の論文をもってきたときに研修医が喜ぶのをみたことがない。。。

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