2022/06/29
透析患者の重症ニューモシスチス肺炎のST合剤の投与量
2022/06/26
【症例】31歳男性 睡眠前に起こるめまい
※症例は実際の症例を参考にデータや背景変更してます。
臥位でのめまいはBPPV
BPPVとビタミンD
Effect of vitamin D supplementation on benign paroxysmal positional vertigo recurrence: A meta-analysis
2022/06/23
【デマ?】ミノサイクリンによる色素沈着、北海道は冬に多い?
IMAGES IN CLINICAL MEDICINE
Minocycline-Induced Hyperpigmentation
スミヨシです。
ミノサイクリンの色素沈着、それなりに有名ですが、多くはないと思います。
処方頻度の問題かもしれませんが。
NEJMに出せるレベルかも、なんてことで上記論文載せました。
昔札幌の先生に
「札幌は冬の紫外線が多いから、ミノサイクリンの色素沈着は冬に多い」
なんて聞いたことがありました。
本当ですかね?
ミノサイクリンによる色素沈着
Ⅰ型:炎症組織や瘢痕部位の色素顆粒沈着
Ⅱ型:四肢の青灰色のミノサイクリンの代謝産物の沈着
Ⅲ型:メラニン化の亢進に起因する日光暴露部位の泥褐色の変色
Ⅳ型:Ⅲ型と同じ原因で既存の瘢痕組織内に発生する
(Clin Exp Dermatol.2004 ;29:8-14. )
要するに、日光暴露部位だけに生じるわけではない、ということで。
北海道の紫外線
まあ、実際は日陰に入る入らない、とか、そもそも冬は北海道フル装備だから日焼けすること自体がムリゲーとかいろいろありますね。
まとめ
多分沖縄の方が多い。
結論:北海道の人が色白で美人が多いというのは1000000万%でマジ中のマジ
2022/06/21
【short】髄膜炎疑いで腰椎穿刺前にCTを撮る場面
髄膜炎疑いで腰椎穿刺前にCTを撮る場面
(Clin Infect Dis.2004;39:1267–84 一部改)
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①免疫不全(HIVや免疫抑制治療を受けている人、移植後)
②CNS疾患の既往
③1週間以内の痙攣
④乳頭浮腫
⑤意識レベル変化
⑥神経巣症状あり
⑦焦って上記が思い出せない・わからない時
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日本のガイドラインには60歳以上も入っていますね。
⑦はオリジナルです。
これ実際パッと出ないんで迷ったら撮るように教えてます。。
焦っているときは、大体患者さんが危なそうなときで、そういうのは大体意識変容あるときですからCT撮っていいと思います。
あと、これを思い出している間に抗菌薬は投与しましょう。
髄液糖低下の鑑別(再掲)
髄液検査で糖減少を見た際には、教科書的には、細菌性髄膜炎を疑うかと思いますが、実際には、ほかの疾患でも少し髄液糖が低いことを経験します。
2022/06/19
ブロン中毒について
疑義照会にかかりづらい禁忌薬
実はリン酸コデインは喘息発作中は禁忌です。 添付文書に記載あり、「気道分泌を妨げる」からとのことです。
市販薬とコデイン
2022/06/16
疑義照会にかかりづらい禁忌薬

スミヨシです。
内科医をしていると、咳止め処方してくれ、という受診はよくあります。
コロナが流行して、治療後も感冒後咳嗽のような状態で咳が続く方が咳止め希望で受診されることもよくあります。
当然、咳止め処方をする前に原因疾患を探すのですが、何も無さそうな場合、対症療法をすることもあります。
その際に、皆さんは何を処方しますか?
急性期の咳を抑えるエビデンスの強い薬はない!というのは正論ですが、処方せずに納得していただくのも難しい場面が多いと思います。
多くはデキストロメトルファン(メジコン®)かリン酸コデインを使用することが多いかと思います。
漢方を使うなら麦門冬湯か桔梗湯あたりでしょうか。他の漢方もあるかもしれませんが、異動したら使えなくなった、なんてこともザラですので、マイナーな漢方をマスターするのは若いうちは難しいと感じています。
閑話休題。
以前、私の外来に来た気管支喘息の30代女性の症例で、研修医とのカンファレンスで使用する症例です。
X-6 かかりつけで上気道炎の診断(新型コロナ抗原陰性)
X-4 咳が増悪し夜間救急受診。喘息発作の診断で、PSL 15mg内服とサルタノール®処方。翌日かかりつけ受診するように指示
X-3 かかりつけ医受診したが、低酸素や頻呼吸がないので気管支喘息発作では無い、との説明でクラリスロマイシン、リン酸コデイン、テオフィリン処方。PSLは中止された。
X日 咳が強くなり外来受診。喘息発作の診断で入院。
吸入とmPSL 40mg/dayを開始
X+3日症状は改善。退院した。
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てな感じで、救急で喘息発作の診断をしたけどかかりつけで診断を受け入れられず、でも結局入院になっちゃったという症例。
そして喘息発作として対応したらすっかりよくなった。
特に、こちらのアセスメントがかかりつけでうまく受けいられなかったなら、手紙や連絡の内容はどうすればよかったか。
そもそもこちらのアセスメントは正しかったのか。
PSLの量は適切だっただろうか。
前医はテオフィリンなど処方しており、実は喘息発作とわかっていて、患者に喘息発作では無いなんて説明をしていなかったのではないか(患者の思い込みなど)。
後医は名医というが自分がかかりつけの先生ならどうしていたか。
今後この方はかかりつけに戻してもOKかどうか。発作が起きたときは当院に来てもらう、という形にする?通常の外来もこちらにするべき?
など、議論すべきことは多いと思います。
こういう議論は研修医に意見をもらったあと、自分はどうするか、場合によっては上級医にも参加してもらい、上級医ならどうするかの意見をもらったりします。
そんななか、研修医はあまり指摘しないけど、内科医なら指摘できる(するべき)ギミックもいくつか用意している症例のつもりです。
そのうちの一つが、リン酸コデインの話題です。
喘息発作にリン酸コデインは禁忌
実はリン酸コデインは喘息発作中は禁忌です。
添付文書に記載あり、「気道分泌を妨げる」からとのことです。
リン酸コデインはまあコデインですので、禁忌や慎重投与も多い薬剤です。
実際に喘息発作の方がコデインを服用して致命的になるかは不明ですが、それをおして処方するメリットはないと考えています。
疑義照会にかかりづらい禁忌薬
もうひとつ気づきとして、「疑義照会にかかりづらい禁忌薬」がありそうです。
そういった薬剤は医師が知らないと、そのまま禁忌薬が患者の手元に届くことになります。
実際薬剤師さんの立場だと、処方をうけた患者が喘息発作中かどうかわからないこともあります。
院内処方ならカルテを見ることもできるでしょうけど、院外薬局とかならさらに厳しいでしょう。
「ロペミンは感染性下痢やCDIに禁忌」
も、患者状態が分からないので疑義照会にかかりづらい処方の一つだと思います。
まあ、こういうところは指導を間違えると、副作用の多い薬を極端に嫌う、例えばNSAIDs忌避しすぎて偽痛風にカロナール処方する医者を量産してしまいがちなので注意は必要ですが。。
咳止めのことでなかなか勉強しないですし、使い分けもよくわからないですから、上級医が使ってた処方とか、救急で使ってた処方とかを、ベテランになっても使用することになるかもしれません。
リン酸コデインに限りませんが、自分の出す処方は責任をもって、一回くらいは添付文書を見てもバチは当たらない!と考えています。
ではまた。
結論:皆が出すけど勉強しない薬剤のまとめとして、薬のデギュスタシオンを超える本は未だに現れていない。
ムコダイン・ムコソルバンの使い分けの覚え方
ムコダイン⇀ダイがdieで痰自体が死ぬ⇀減る。 ムコソルバン⇀ソルが剃るで、痰が剃るからキレがよくなる。
2022/06/13
【#JPCA2022】「卒後4年目以降の臨床経験年数と診断精度に相関なし」って本当?
スミヨシです。
最近学会の現地開催が結構されている印象です。
正直、Twitterでハッシュタグ検索したら大抵の情報は集まります。
日本プライマリ・ケア連合学会学術大会が先日開催されておりました。
#JPCA2022
で検索すればその時の様子がなんとなく伝わります。
今日言いたいのは
「ビッグネームの講義・スライドに引用文献つきでそれっぽいことが書いていたら無条件に皆信じてしまうから注意」
という内容です。
#JPCA2022の中でも結構バズっていたもので、
「卒後4年目以降の臨床経験年数と診断精度に相関なし」
というものがありました。
言いたいメッセージは十二分に伝わります。
自分もそう思ってはいます。
しかしこれは本当なのでしょうか?
(JAMA Intern Med.2013;173:1952-8. )
元文献はこれのようです。
QuantiaMD.comで募集をかけた米国内の118人に4つの症例問題をシミュレート。
簡単な2題と難しい2題
診断精度や診断精度に対する信頼度(自信)をシミュレート
参加者の特徴
年齢は25-85歳まで(平均48.4歳)
経験年数は0-56年(本文中には記載がないが、表に"years since residency"(平均16.5年)
診断精度と信頼度(自信)
簡単な問題と難しい問題は難しい問題の方が正答率が悪化
正答率は経験年数や性別、教育を受けた国や職場環境での有意差は無かった。
自信は難しい問題の方で低め
こちらも経験年数で有意差はでなかった。
筆者の結論としては、医師の自信レベルが診断の正確さと症例の難しさの両方に比較的鈍感かもしれず、医師は診断が正しくない可能性のある困難なケースを再検討できなくなる可能性がある、とのこと。
ここまでで、表題です。
卒後4年目以降の臨床経験年数と診断精度に相関なしと言っていい?
まず、まあ当然ながら4問しかない問題で、さらに難しい問題の正答率が低く、差が付きにくい構造なので、この結果をもって診断精度に相関がない、というのは難しいと思います(相関があることも無いことも示すことはできていない)。
だいたい、この論文の主旨はベテランと若手の診断精度を比べたものでは無いです。
そもそも医師の年数の内訳もないので、若手とベテランが均等に分布している集団かは不明です。
比較をするつもりが無かった論文ですので論文の内容に問題があるわけではありません。
この論文からこの命題を導いたのならちょっと強引ですね。
さて、あとは4年目ってのがどっからでてきたか。
”years since residency”の解釈からでしょうか。
アメリカでは医師免許取得後、インターン1年⇀レジデンシー3-6年です。
1+3で卒後4年目、という解釈でしょうか。
ただ、この論文では25歳の人間が含まれています。
アメリカでは4年制大学を卒業⇀メディカルスクール4年が必要です。
アメリカの飛び級制度を考えても、21-2歳で医師⇀25歳でレジデンシーを終了するのは厳しいと思われます。
たぶんこの"since residency"は 卒後2年目からのカウントになるんじゃないでしょうか。
ただ、おそらくメディカルスクールで日本でいう初期研修2年を過ごしているため、アメリカのインターン終了したレジデンシー1年目は日本でいう卒後4年目にあたる、という解釈もできるかもしれません。
合ってるか?とにかくややこしい!!!
正直、ある程度意見をいうことのできる相手とかチームのスタッフがこの論文を以って卒後4年目以降の臨床経験年数と診断制度に相関なし、と記したなら止めます。
書いてもいいけど、この論文引用はしないように指導・助言しますね。
まとめ
そういうわけで自分としては以下の通りです。
・引用論文では卒後4年目以降の臨床経験年数と診断精度に相関なしは示すことができない
・プレゼンターの私見として、「臨床経験年数と診断精度に相関なし」と言われたなら理解はできる
・書くにしても卒後4年目とか不要。(日本にあてはめない方がいい)
プレゼンターの意見、として納得はしていますが引用文献があることで変にうさんくさい文章になってしまっている気がします。
私見!とかでいいんですけどね。
最初に戻りますが、わざわざ遠いところにいってお金を払って見に行ったビッグネームの講義・スライドの内容って吟味する間もなく、すげー!ってなっちゃうんです。わかります。
でもそれはやはりよくない。
今はオンラインでも書いたことが残る時代ですので、私見なのか、根拠のある意見なのか、はっきりとできればいいですね。
自戒をこめて。
ではまた。
結論:ただ、別にベテランが無条件にすごいわけではないので、診断推論教育が大事という意見には大賛成です。
2022/06/11
【症例】主訴「腸から腸が出てきた」(再掲)
※この記事は2020/9/28に公開したものです
スミヨシです。
さて、皆さんのまわりに感染症医を名乗る奴はいますか?
もしくは感染症医を目指しているような人間はいますか?
絶対にそんなやつらと仲良くしてはいけません。
感染症科なんか目指すやつ、絶対おかしいやつです。
私はやはり心まで感染症という学問にのめりこんではいけないと強く誓いました。
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タイトルみたいなことをおっしゃる方が外来にいらしました。
曰く、腸から腸が出たと。
下痢があって、見てみると腸がでてきたとのこと。
いやいや、そんな馬鹿なと。
しかし親切にもその方はその腸をもってきてくれました。
見たくない人は見ないでください。別にフリじゃないです。
↓
そうですね。日本海裂頭条虫、通常サナダムシですね。
マスやサケなどを介して人体に侵入します。
最悪です。私は虫や爬虫類、それに準じる生物はすべて不可能です。
すべてが不可能なのです。
まあでも私もプロですし、5回嘔吐しましたがプラミール筋注でなんとか踏ん張りました。
しかし、私が唖然としたのはここからです。
私を取り巻く人間たちが、意気揚々としはじめました。
なんかうれしそうです。いやいや、うそだろ。虫だぜ?
で、まあ駆虫といって、薬飲んで、下剤のんでもらって一気に便出してもらうんですよね。そしたら虫もでていくという寸法です。
そしたらね、指導医が、サナダムシの長さはかろうとかいいだして。
どうやってやりまんのん??便でっせ??
そしたら四角いかご渡されて。砂金の要領だと。
砂金?これ??
図1 パリッパリの白衣を着た医者

寄生虫に困ったら、寄生虫治療薬物の手引きを調べたら全部解決するの!!!
一般内科医が、寄生虫の治療など勉強するのはメモリーの無駄遣いなのでやめた方がいいと思います。 それでも質問されてしょうがないので、さも知っているかのように、寄生虫薬物の手引きをさっと調べて答えています。
2022/06/09
【症例】16歳女性 とても強いがすぐにおさまる胸痛

スミヨシです。
外来やっていると、思春期の方が受診されることがあります。
病院によるとは思いますが15歳以下(中学生)は小児科、それ以上は内科、みたいなのが多いと思います。
重篤な疾患でないことが多いと思いますが、家族が付き添いで来ることも多く、説明できないとなかなか気まずいことがあるかもしれません。
※症例は実際の症例を参考にデータや背景変更してます。
Precordial catch syndrome
特徴
管理
まとめ
2022/06/06
口腔カンジダについて
スミヨシです。口腔カンジダに対するフロリードゲル®について
はじめに
治療あれこれ
口腔カンジダに対するミコナゾール使用について
まとめ(私見)
生活保護受給患者全員に○○を紹介しろ
バックグラウンドはさておき、多くの生活保護患者が病院に受診されます。 生活保護患者は糖尿病罹患率が高いことが分かっています。
2022/06/03
【short】前後即因果の誤謬(post hoc ergo propter hoc)
前後即因果の誤謬(ぜんごそくいんがのごびゅう:post hoc ergo propter hoc)
【short】LDHは嘘つかない
札幌の師匠には沢山の言葉を頂きました。 今日はその中の一つを紹介します。
2022/06/01
HbA1cの偽低値・偽高値

スミヨシです。
カンファレンスで、HbA1c 4.0%の人がいたときに、
「貧血なのでHbA1c低値です」
とプレゼンされ流れたことがありました。
そういうのも聞いたことがありましたが、あとから見てみると貧血だけで必ずしも下がるわけでもなさそうです
復習がてら調べてみました。
HbA1cの偽低値・偽高値
HbA1c偽低値
・赤血球寿命の短縮
溶血(サラセミアやG6PD欠損症も)、肝硬変、失血(出血)、貧血の治療中
・輸血後(健常人の血液が混入するから)
・透析患者
・異常ヘモグロビン症
HbA1c偽高値
・赤血球寿命の延長
VitB12欠乏、鉄欠乏、脾摘後
・腎不全(シアン酸による)
・アルコール多飲
・薬剤性(アスピリンなど)
・HbF高値
・異常ヘモグロビン症
血糖正常なのにHbA1cに違和感がある場合には上記を考え、グリコアルブミン測定を考慮、ですね。
こちらも、るいそうや肝硬変で偽高値になったりネフローゼで偽低値になったりしますが。。
何はともあれ、貧血₌HbA1c低値とも高値ともいえない、というのが分かっていればいいと思います。
ではまた。
結論:HbA1cをエッチビーエーワンシーと呼ぶ医者はクセが強いので免許停止したほうがよい
バクスミー®はつかいどころがあるかも
そんなこんなで、新薬は基本使わずのスタンスをとっています。 でも最近はCovid-19の影響で、使わざるを得ない新薬もあります。 そうなってくると、まあ、MRから直接話を聞かなくてもいいとしても、他の新薬の情報とかも、頭に入れておいていいのかも、なんて気になっています。

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