※この記事は2021年2月に公開したものです
スミヨシです。
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AI(死亡時画像診断)まとめ
でも医学の世界で「AI」といえば、死亡時画像診断のことですよね。 救急の先生とかはこの分野得意かもしれません。 しかし、内科医がこの分野を勉強する機会は少ないですので、一度まとめてみました。

※この記事は2021年2月に公開したものです
スミヨシです。
AI(死亡時画像診断)まとめ
でも医学の世界で「AI」といえば、死亡時画像診断のことですよね。 救急の先生とかはこの分野得意かもしれません。 しかし、内科医がこの分野を勉強する機会は少ないですので、一度まとめてみました。
スミヨシです。
リステリアといえば髄膜炎で忘れてはいけない起因菌の一つです。
京都に来てからはあまり見ませんが、札幌で勤務していたころは割と血液培養から検出されていました。
おそらくは酪農関係で乳製品を口にする人が多いからか、と勝手に思っています。
で、おそらく非妊婦では腸管からの侵入が多いかなと思っているのですが、実際血液培養から生えた際に、髄膜炎をどこまで除外すべきか、悩ましいと感じています。
師匠が推奨していたので、自分は必ず腰椎穿刺を施行します。
ですがどうやら全国万人が皆そうしているわけでは無さそうです。
さて、リステリアが血液培養から検出された際に、髄膜刺激徴候が無かったとしても髄液検査はすべきでしょうか。
リステリア菌血症は妊婦、高齢者、免疫不全者で起こる。
25%が先行症状として下痢を呈する。
3か月死亡率は45%
(Lancet Infect Dis.2017;17:510-9.)
ただ、このLancetの論文(通称MONALISA)やUpToDate®を見ても、「リステリア菌血症は髄液検査すべき」という記載はなさそうでした。
なんなら、菌血症のうちどれくらいが髄膜炎か、というデータも無さそうでした。
シンプルに「リステリア 菌血症 腰椎穿刺」で検索してみました。
IDATENの記事(発熱・意識障害で受診した90歳代女性)などはヒットします。
日本の感染症の先生の記事では「リステリア菌血症では腰椎穿刺が必須」と論じているものが多いですが、その根拠はとくにありませんでした。
「Listeria bacteremia」などで2日くらい調べましたが少なくともこのことを論じている論文はなさそうでした。
さて、マジでヒットしないのでTwitterを検索してみました。
「Listeria bacteremia」で検索すると、1件、興味深いツイートが出てきました。
#IDtwitter Would you perform LP in a patient with listeria bacteremia in the absence of meningeal signs or symptoms? @ShohamTxID @theIDPharmD @alfred_luk @transplantID @Cortes_Penfield @IdVilchez @wfwrighID @lizavaldivia86 @danielatello0 @PrathitKulkarni pic.twitter.com/gUv17ldBxb
— Hector Ojeda-Martinez (@Acinetohector) August 7, 2021
NYの感染症医だそうです。
まさにドンピシャ。
このツイートにいろいろな先生が返信を返していました。
結論としては
「人によって意見が違う」
ですね。
疫学が関係するのかもしれませんが、全例に腰椎穿刺する派と、症状がなければしない派がいました。
多くの感染症医が意見が違うなら、結論を出しようがないですね。
私自身は、「禁忌や特別な理由がなければ全例腰椎穿刺する派」です。
そして腰椎穿刺できなかった場合も、髄膜炎に準じて3週間治療をすべきか、状態をみて考慮した方がいいかも、なんて思っています。
以前教えてもらいましたが、
リステリア髄膜炎は入院時点では42%は髄膜刺激徴候がでません。
(Medicine.1998;77:313-36)
症状もなんだか亜急性に来ることが多い印象で、血液培養が生えた際には意識障害がなくても、後で神経症状が出始めて脳膿瘍がみつかる、なんてパターンもあります。
じゃあ治療が劇的に変わるか、というとそうでもないのですが(ゲンタマイシンをどうするかとかはありますが)、説明として髄膜炎があるので治療しっかりしましょう、とかは言えるかもなんて思っています。
もし検査しなくても後から症状出れば検査をする、というのがよいとは思います。
髄液検査ではなくMRIでもよいのかもしれませんが、それも結局撮りづらい人もいるでしょうし、ケースバイケースかもしれません。
リステリアの研究はブルーオーシャンかもしれません。
あと、感染源不明のリステリア菌血症は大腸がん探しのために、内視鏡をするか、も似たような議論になるかもしれません。
私は一般的なヘルスケアもかねて勧めるかなあ、と思っています。。
ではまた。
結論:アステリアという会社があるが多分由来はリステリア
Listeria monocytogenes感染はアスペルギルス抗原偽陽性の原因になる
アスペルギルス抗原 偽陽性といえば、タゾバクタム・ピペラシリン(TAZ/PIPC)やオーグメンチン(AMPC/CVA)なんかが有名です。
スミヨシです。
当直明けにTwitterを見てると、自由診療で不眠症に対してプロポフォールを使用しているクリニックがあって、話題になっていました。
もちろん悪い意味で。
いろいろ考えるなあと思いましたが、まあやはり調べないことには始まらないので、いろいろ見てみました。
Propofol-Induced Sleep: Efficacy and Safety in Patients with Refractory Chronic Primary Insomnia
(Cell Biochem Biophys.2011;60:161-6.)
28-68歳の少なくとも3か月続く、ベンゾや非ベンゾなどの薬物療法が無効の原発性不眠症患者103名
プラセボ群(n₌39) vs プロポフォール群(n₌64)
プロポフォール群は3.0g/L 2h持続点滴を5日間(ここの投与量の記載が良くわかりませんでした)
治療の朝と6か月後にLSEQというスコアリングで自己評価
また、ポリソムノグラフィーも使用し睡眠時間などもろもろ計測
LSEQ
プロポフォール投与群で、入眠のしやすさ、睡眠の質、覚醒のしやすさ、覚醒後の行動の正確さにおいてプロポフォール投与群に改善がみられた
ポリソムノグラフィー
睡眠時間の増加(277.59±52.76min vs396.32±66.37min)
入眠後の覚醒回数の減少(10.12±5.62 vs3.38±2.14)
プロポフォール群で傾眠が4例、めまいが2例、軽い吐き気が2例
6か月後には有害事象なし
機序は割愛、ですが6か月後にも効果がありそうに見えるのは意外でした。
プロポフォール投与後も多くの患者は睡眠薬を併用していた、ということもあるので、データに本当にバイアス抜きの有意差があるのかちょっと微妙なのと、6か月以降の評価は不明なところと、n数が少ないので重篤な副作用が今回は無かったところの評価のしづらさはありますね。
(BMJ Open.2016;6:e012108. )
睡眠に対する薬剤介入のレビュー
・プロポフォールvsベンゾジアゼピンで睡眠に対する質の差は無し。中途覚醒のデータはプロポが少ないというものも、変わらないというものもある。
(挿管患者やICU患者が入っていそう。)
今回の議論は重症患者は入れない方がよいですね。
で、タイトルに戻りますが、自分は反対ですね。
おすすめできません。
極論、眠れなくても死なないのです。
不眠症は治療可能であればすべき疾患ですが、命を懸けて治療せねばいけないものかは不明です。
もちろん薬剤が効きづらい方が多数いるのだと思います。
QOLに著しく響きます。
そのような方でもプロポフォールは確実にその場で睡眠可能です。
しかしながら血圧低下や窒息のリスクがあるわけです。
クリニックで使用した時に、まま起こるこれらリスクをどう回避できるのか、また、人工呼吸器や昇圧剤がどれほどそのクリニックで使用されているかを考えると万が一のイベントに対応できないのでは、なんて思ってしまいます。
6か月後のイベント改善といわれても、じゃあ1年後は、2年後は?
どれくらいの頻度でプロポフォールを投与するのか?
当然、保険診療ではないという点もあります。
国は認めていないわけです。
自由診療はなんでも自由、はよくないと思いますけどね。
マイケル・ジャクソン氏はこれで命を落としていますので。
(Ir Med J.2013 ;106:26-7.)
GLP-1作動薬によるダイエットとか、筋トレにステロイドみたいなもんですよね。
効果があったとしても、実臨床で使用していいか、推奨されているかは、また別です。
多くはデメリットとコストパフォーマンスが度外視されていることでしょう。(そもそもメリットから怪しいものもあるが)。
それを分かったうえで、熱い気持ちで不眠症治療をされているなら、何も言うことはないんですけどね。
最後に件のクリニックのホームページを見てみましょう。
(https://light-clinic.co.jp/service/intravenous-anesthesia/)
なんでウリがダイエットなんや!!!!
値段も お高いな!!!!
さよなら!!!!
炎上してた中田敦彦氏のメトホルミンの動画
ただ、くすりはリスクとはいったものです。 メインの効果ではなく、副次的な効果をねらっての医師処方以外の薬剤使用はしないほうが幸せです。
スミヨシです。
いそうでいない、昔対応したことあるけど珍しいと知らずに診ていた疾患があります。
タイトルの化膿性筋炎です。
最近も診る機会があり調べてみました。
化膿性筋炎
(NEJM.2000;342:1614-5)
気候が発症頻度に関連しており、古典的には熱帯性(tropical)
ただ、非熱帯性(temperate)のものも様々な要因で増加しているらしい
トロピカルとかいう分類なかなかお目にかからないですね。。
骨格筋は細菌に対して抵抗性であり、敗血症での筋膿瘍形成は稀である。
なんらかの素因がある患者が多い
外傷関連が多い
他はHIV、臓器移植などの免疫抑制
栄養失調
IV drug user(上記のCTはまさにIV drug userの症例のようです。)
UpToDate®によると化膿性筋炎の25-50%が外傷関連
S. aureusが最多
tropicalの90%およびtemperateの75%
血液培養は10-35%で陽性とのこと
一般的な膿瘍と同じく、可能であればドレナージ+抗菌薬
S. aureusや溶連菌を意識してCEZ±CLDMとか、場合によってはVCMでしょうか。
実際には外傷後の疼痛発熱があると血腫として対応になって治療が遅れるかもしれませんし、内科が対応しないことも多いと思います。
外科からのコンサルとして対応する日をスタンバイしています。
ではまた。
結論:トロピカルとトロフィーには何か似通った語源的由来があると俺はにらんでいる。
スミヨシです。ショックの時に、脾臓は収縮する
そんな中Twitterで、「ショックの際に脾臓は収縮する」ってのをつぶやいている人がいてマジかよと思い調べてみました。
スミヨシです。
なんやかんやあってリステリアに思いを馳せていることがあったんですが、その時に見つけました。
アスペルギルス抗原 偽陽性といえば、タゾバクタム・ピペラシリン(TAZ/PIPC)やオーグメンチン(AMPC/CVA)なんかが有名です。
内容的には、61歳 白血病患者がListeria monocytogenes菌血症を起こしたがその際のアスペル抗原が陽性だったというもの。
TAZ/PIPC投与歴がありますが数日前にoffになったうえでの抗原陽性。
健診での腫瘍マーカー高値の対応
腫瘍マーカー、無症状の方にやっても意味がない、というのは”choosing wisely"の名のもとに、我々世代はよく教育されています。
Listeria monocytogenes が血液培養から検出されたときに髄液検査をすべきか?
さて、リステリアが血液培養から検出された際に、髄膜刺激徴候が無かったとしても髄液検査はすべきでしょうか。
DPP4阻害薬でRS3PEが増えるかも(再掲)
専門医をとらずにふらふら内科をしている私が、医学ガチ勢を目指すブログです。
治療すべき無症候性細菌尿--------------------------------------------------
① 妊娠に伴う無症候性細菌尿
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